ミャンマー マンダレー観光はタクシーをチャーターすべし
2016年11月24日
ここは最後の王朝時代の首都が置かれた町。
第二の都市といっても、とってもとっても、かなりの田舎でした。
女の人はみんな日焼け止めのタナカをほっぺたや顔に塗っています。
ロンジーは布を腰に巻いたような服なので、男の人もスカートをはいたようになっています。
そして一番驚いたのが、噛むと口の中が赤く染まる紙たばこ「キンマ」です。
初めてみたときは、男の人たちが道端にペッと赤い唾を吐きだすし、口の中が真っ赤になっているし、とっても怖かったです。
聞くところによると何かの植物らしい。
中年男性たちはそれを常に噛み噛みしてました。
道路は主要道路以外はすべて未舗装。
夜になると街灯はほとんどなく真っ暗。
通りでナイトマーケットをやっていると聞いたので行ってみると、
卓上用の小さなライトや車のヘッドライトで薄暗く照らされた(というかほとんど見えない)中で何やら物が売られていました。
大きなスーパーもほとんどなく、買い物派小さな商店や道端で売られている市場がメイン。
道路脇に沐浴場があり(見えないように壁はあります)、早朝女の人たちはそこで
行水をしていました(私たちのホテルのすぐ目の前にあったので、部屋から見えてしまう。覗き見はしていませんが。)
色んな国に行ってきましたが、ミャンマーはやっぱり最後のフロンティアと呼ばれているだけあって、昔ながらの生活が今もみられる場所でした。
ただ驚いたのが、みんなスマートフォンを持っていること。
お寺で修行していた子供の尼さんも持っていたから驚き。
ミャンマーは2011年に民主化され、その当時スマホはほとんど普及していなかったが、その後国の政策でスマホの普及が進められ、一気に普及したそう。
私たちが行った2016年には普及率が90%とのことで、驚きです。
でもその数字に納得。だって本当にみんな持ってたもん。
タクシー運転手は「国がみんなにスマートフォンを配布した」とかなんとか言っていました。すごいですね。
そして5年前までは自転車しか走っていなかったそうです。
今ではバイクや車が至る所に走っています。
近代化の波が一気に来てるんだなぁ。
今だからミャンマーの昔ながらの文化が残ってるけど、5年後、10年後はタナカやロンジー、キンマも見られなくなってるんだろうなぁ。
すでにヤンゴンではタナカやロンジー、キンマはあまりというかだいぶ見かけなかったので、やっぱり何年か後にはマンダレーでも見られなくなるだろう。
なんだか、寂しい。
世界中ボーダレスになりつつある今の世界。
便利にはなっているんだろうけど、
その国らしさ、民族らしさがどんどんなくなっていってるような気がする。
世界中に似たようなショッピングモールやブランドの店が立ち並び、独自の文化が消えつつある。
豊かになるのはいいことなんだろうけど、なんだか、悲しい。
あと10年、20年、30年後には世界は大きく変わってしまってるんだろうなぁ。
どんな世の中になるんだろう。
子供たちに少しでも良い世界を残してあげたいなぁ。
さて、前置きが長くなりましたが、マンダレー観光について。
マンダレーには3泊しました。
観光一日目は王宮観光とミングン、そしてマンダレーヒルで夕日を見ました。
午前中はまずミングンへ。ミングンはマンダレーから10キロ程離れたイラワジ川の対岸にある、古いパゴダや遺跡がある場所です。
行き方はマンダレー近郊のMingun Jettyという船着き場からボートで向かいます。近郊と言ってもそこまでも街中から4キロほどはあります。
そして船着き場のローカル感に初めはビックリ(^_^;
特に整備されてるわけではなく、河原に掘っ立て小屋があり、そこに船が停泊してあるだけといった船着き場です。あっちの河原は石ではなく土の河原なので、雨の日はドロドロなんだろうなぁ。
まぁ、これもいい思い出です。
ミングン行きのボートは朝9時発、戻ってくるのは13時頃の一便のみ。
そしてボートは外国人観光客専用です。
なので、パスポート番号が必要でした。
チケットは往復5000チャット(400円程)、船で片道1時間くらいかかりました。
私たちはそこまで行くのに、ホテルの前でタクシーのおじさんに声をかけ、船着き場まで乗っていきましたが、これが大失敗。。。
5000チャット(400円程)も取られてしまいました。
マンダレーには公共交通機関がないため、移動は専らタクシーかレンタサイクルになりますが、タクシー、そして断然チャーターがおすすめです。
私達も初めレンタサイクルで回ろうとも考えていましたが、観光場所が点在してるし、ウーベイン橋やインワの方は結構遠いので、タクシーにして正解でした。というか、レンタサイクルにしてたら、恐ろしやな感じです。もっとコンパクトに観光できるならレンタサイクルでもいいんでしょうけどね。
タクシーのチャーターだと運転手との交渉次第ですが、一日チャーターで30000~40000チャット(3000円前後)、半日で15000~20000チャットくらいのよう(2016年のことなので、今は値上がりしているかもしれません)。
私達も結局一日半タクシーをチャーターしました。
Mingun Jettyでボートの手続きをしていると、キンマを噛み、口が赤い見た目スメアゴルに似ている風貌の男に声を掛けられ、初めはかなり警戒していましたが、タクシーチャーターの値段を聞くと30000チャットとぼったくってくるわけでもないので、相方さんと相談し、スメアゴルにお願いすることに。
スメアゴルの仕事ぶりはなかなか良かったため、ちゃんと最後に10%くらいのチップも渡してきました。
個人タクシーという感じで外国人に声をかけて仕事をしているそう。
車は親に買ってもらったといっていたので、裕福な家なんでしょうね。
ちなみにミャンマーでは男の子は必ず一度は出家して修行しなきゃいけないみたいですが、スメアゴルは1週間で脱走したと言っていました 笑
「おなかが減って減ってとてもじゃないけど、いられないよ。あんなところ」
と言っていました。
やっぱりおぼっちゃんのようですね (;^_^
さて、ミ改めてングンについて。
ミングン行きのjettyには我々の他は半分くらいは欧米人、そして残りは中国、韓国人といった感じでした。
船はこんな感じ。
みんなでぞろぞろと乗り込みます。
そしてなぜか欧米人は船の二階の展望席へ、そしてアジア人は一階に案内されるという感じ。欧米人ファースト?
まぁ、彼らはチップを渡すので、現地の人に喜ばれるのでしょう。
そして欧米人はフレッシュエアーとサンシャインを好むので、やっぱり展望席に行きたがるのでした。
なんだか同じアジア人に差別された気分。
まぁ、いいや。一階席の方揺れないし。
ただのプラスチックの椅子に座り出発。
もちろんライフジャケットもありません。
日本に帰ってきてよく思うのは、よくケガや事故、犯罪に巻き込まれずに世界一周できたなってこと。
確かに慎重に旅はしてたし危ないところには近づいていないけど、ただ運がよかったんだと思う。
ただそれだけなんだろうなぁ。
ミングンにつくと、集合時間まで各自で観光する感じ。
トゥクトゥクに乗らないかとすごい営業されましたが、私たちはもちろん歩きます。
中国のおばちゃんたちは迷わず乗っていましたね。
中国の人たちはあまり歩いたり、アクティビティが好きではないみたいですね。
観光地で歩かずに乗り物に乗ってるのはたいてい中国人のことが多いです。
こんな感じの一本道をのんびり歩いていきます。
途中犬がついてきた。
東南アジアあるあるです。
あっちの犬はちゃんと犬と人間の立場をわかっているから、とってもお利巧さんです。
ミングン地域に入るのに、外国人は入場料5000チャット(400円程)かかりました。
船着き場から歩いていくと漏れなく徴収。
ミングンは船着き場から一キロ四方のところに何か所か古い寺院が点在しており、そこを歩いて見てまわります。
未完のパゴダや世界で2番目に大きい鐘、白いパゴダなどなど。
現地の学生さんたちが修学旅行?のような感じでたくさん来ていました。
現役の寺院というよりは、遺跡みたいな感じなのかな?
こんな感じ。
崖に掘られた寺院が素敵でした。
案外にぎわっています。
くずれてしまっているのもチラホラ。
白いパゴダ。
なんだかんだ1時間くらい観光。
帰りも同じ船で帰ります。
船は往復一便なので、乗り遅れ注意です。
帰り船の出発時間になっても船に乗り込まず、写真を撮ってた中国人のおじさんが危うく置いて行かれるところでした。
マンダレーの船着き場まで帰ってきたら、ちゃんとスメアゴルが待っててくれました。
まずは王宮へ。
王宮はマンダレーの町の中心にあり、1~2キロ四方の城壁に囲まれています。
現地の人は無料ですが、ここでも外国人は入場料を取られます。
まぁ、しょうがないですね。
入場料10000チャット(800円程)です。
外国人の入り口は東門のみで、そこでパスポートも取り上げられるので、ちょっと焦りましたが、でも帰りにちゃんと返してもらえたので、大丈夫でした。
門から建物までもかなり歩くので、歩きで見て回るのはちょっと厳しいと思います。
王宮は第二次世界大戦の際に燃えてしまい、現在あるのは復元されたものとのこと。
復元された王宮内を歩いてみて回りますが、やはり復元なので、そこまで歴史や趣を感じることができず。
見張り台からの見晴らしはよかったですが、入場料は高いし、必見という感じではないかなとも思いました。
見張り台からは王宮が一望できます。
こんな感じ。
朱色?えんじ色?に統一されています。
マンダレーヒルは高台にあり、マンダレーの町が一望できる夕日スポットです。
夕日スポットということもあって、夕方は観光客や地元の人ですごく混んでいました。
入場は無料ですが、カメラ持ち込み料という名目で一人1000チャット(80円程)徴収されます。
そしてここはお寺なので、裸足になる必要があるのですが、お寺の敷地内だけというよりはヒル全体が土禁な感じです。
頂上までは途中からエスカレーターに乗っていきますが、裸足でエスカレーターに乗るのは初めての経験でした 笑
上からは360度マンダレーの町が見渡せ、夕焼けに染まった景色をぼーっとみているのが、とてもよかった。
黄金のパゴダが青空に映えています。
あっちの空は青くて、そして広かった。
ぼーっとしながら、見ていて思ったのですが、ミャンマーの人はきれいな人、そして細くてスタイルがいい人が多いですね。
ヤンゴンよりもマンダレーのほうが美人さんが多かった気がする。
これで一日観光終了です。
明日はビルマの竪琴で有名なウーベイン橋やインワ地区に行きます。